<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
↓
『当院でのコロナウイルス対策ページ』はこちら
前回、
中国医学の臓腑(五臓六腑)は
現代(西洋医学)の内臓と
解剖学的には一致しても、
生理学上全く別物だと記事にしました。
では話を少し解剖に。
日本の最初の解剖とされているのは
1700年代の山脇東洋によって行われたとされ
『蔵志』という書物(解剖図)を記しました。
では中国医学本場の中国ではどうか?
よく学生時代に、
東洋医学系の講師に
「臓腑の形や重さは、やはり解剖していたのでは?」と
質問をすると、
「そんなことはない。」と一蹴されたのを覚えています。
「『内経』にはそんなこと書かれていない。」と。。。
ただ中国医学、
東洋医学の歴史を調べていくと、
よく他の歴史と同じ時間軸と言いますか
並列して記されておらず、
あたかも伝説の様に面白おかしく
書かれているように個人的には感じます。
実際に中国の歴史を辿ると
原『黄帝内経』とされる書物が
いつ編纂されたかわかりませんが、
現『黄帝内経』とされている『素問』が
編纂されたとしている時代には、
解剖は行われていたようで、
どうも当時の人(医者)は
臓腑の形をその目で確かめていると思われます。
ただし解剖は哲学的にタブーと
されていたと思われますので、
それで記録として残さなかったのだろうと
考えられます。
・
・
・
(続く)
アイキャッチ画像は
『(銅版全図)重訂解体新書』京都大学附属図書館所蔵です。
ありがとうございますm(_ _)m