<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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こんにちは、為沢です。
『格致餘論』の続きを紹介して参ります。
格致餘論:春宣論
春,蠢也。
陽氣升浮,草木萌芽,蠢然而動。
前哲謂春時人氣在頭,有病宜吐。
又曰:傷寒大法,春宜吐。
宣之為言揚也。謂吐之法自上出也。
今之世俗,往往有瘡痍者,膈滿者,
蟲積以為不於春時宣瀉以毒藥,不可愈也。
醫者遂用牽牛、巴豆、大黃、枳殼、
防風輩為丸,名之曰春宣丸。
於二月、三月服之,得下利而止。
於初瀉之時,臟腑得通,時暫輕快。
不知氣升在上,則在下之陰甚弱,
而用利藥戕賊其陰,其害何可勝言!
況仲景用承氣湯等下藥,
必有大滿,大實堅,有燥屎,轉矢氣,
下逼迫而無表證者,方行此法。
可下之證未悉具,猶須遲以待之。
泄利之藥,其可輕試乎?
春に吐くべきことについて
蠢=うごめく
春は陽気が上昇し、草木が芽吹いて虫たちも蠢いて動き出す季節。
昔の人は”春には気は頭に升るため、病になれば吐かせるべきである”
という古人の言葉の紹介とともに、下薬を軽々しく用いると
陰気を損なってしまうため注意が必要と説いております。
つづく
参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
娘曰く「満員電車」だそうです(笑)
為沢