【中国医学史】孟詵

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こんにちは、為沢です。
今回初回する医家は孟詵です。

・孟詵（もうしん）
（621～713年）

唐代、汝州梁（じょしゅうりょう）（河南省汝南（じょなん））の人。
中国では古くから「医食同源」という考え方があり、
唐代になると、孫思邈の『千金翼方』をはじめ
食餌養生（食養）はひとつの独立した専門分野に確立され
若き日より医薬学を好んだ孟詵は、
その孫思邈に師事していたこともありました。

孟詵は食餌療法と養生法の研究に勤しみ
『食療本草』全三巻を著しました。
これは唐代の食療や、唐以前の食養法を
集大成した栄養学の専門書であります。
収録されている薬植物は二百種類に及び、
各薬物に対し、性味・効能・主治の論述と、
真偽鑑別・禁忌・単方を記しております。
また、各薬植物に関する形態、炮製、産地などの記載もあり、
地域による産出食品の違い、食習慣の違い、
妊婦と小児の飲食の適不適など徹底して記してあります。

『食療本草』の原本はすでに散失していますが
『証類本草』や『医心方』にその内容を垣間見ることができます。

こちらヘラクレスオオカブトです。
久々にテンション上がってしまいました(笑)

参考文献：
『東洋医学 基礎編』
『いちばんわかる！東洋医学のきほん帳』学研
『東洋医学概論』医道の日本社
『現代語訳◉黄帝内経素問』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社

為沢