どうも、新川です。

40年ぶり新駅 品川ー田町間 産経新聞より
40年ぶり新駅 品川ー田町間 産経新聞より

街をカタチ作るものとして、
景観、歴史、雰囲気、道、建物など が挙げられます。
それらの多くの要素が絡み合って、
その街が成り立っているのではないでしょうか。

東京の山の手線に約40年ぶりに
新駅建設(品川〜田町間)の計画が持ち上がっております。
このエリアは再開発地区に指定されており、
経済的に発展する方向に向いているようです。
駅が出来ることによってどのように変わるのか、
非常に興味深いです。


さて今回は、
通評虚実論についてです。


今回は、通評虚実論について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。


【通評虚実論 第二十八】

【黄帝】©isshindo ,為沢画
【黄帝】©isshindo ,為沢画



黄帝が問う。
「虚実とは何をいうのか。」




【岐伯】©isshindo ,為沢画
【岐伯】©isshindo ,為沢画


岐伯が答える。
「いわゆる虚実とは、
邪気と正気とを比較して述べたもので、
※1もし邪気が盛んであればこれを実証といい、
精気が不足すればこれを虚証といいます。



※1邪気盛んなれば則ち実なり。精気奪わるれば則ち虚なり。
張志聡の説
「邪気とは風寒暑湿の邪である、精気とは営衛の気である。」
張景岳の説
「邪気には微かなものと甚だしいものとがある。邪が盛んであれば実する。
正気には強いときと弱いときとがある。そこで精が奪われると虚してしまう。
奪われるとは失われることである。」

【黄帝】©isshindo ,為沢画
【黄帝】©isshindo ,為沢画 



黄帝がいう。
「虚実の状態はどのようなものか。」





【岐伯】©isshindo ,為沢画
【岐伯】©isshindo ,為沢画


岐伯がいう。
「たとえば肺についていえば、肺は気を主り、
気虚のときは、先ず肺が虚します。
気逆のときには、上実下虚となって両足が必ず冷えます。

※2相剋の季節でなければその人は生きますが、
〔肺金の〕賊邪を剋する〔夏の〕季節に当たればその人は死にます。

他の蔵の虚実もこのようなものです。」

※2其の時に非ざれば則ち生き、其の時に当たれば則ち死す。
馬蒔の説
「相剋のときでなければ則ち生きる。
たとえば〔この肺金の場合は〕、春・秋・冬がこれにあたる。
もし相剋のときに遇えば死んでしまう。
たとえば夏時の火は〔肺金に勝つので〕これにあたる。」
張志聡の説
「その生旺のときにあたれば生きるし、
その勝剋のときにあたれば死ぬ。
〜気虚と肺虚は表と裏との虚実であり、
気逆と足寒とは上下の虚実である。
時に非ずと時にあたるとは、四時における虚実である。」


黄帝問曰、何謂虚実。
岐伯対曰、邪気盛則実。精気奪則虚。
帝曰、虚実何如。
岐伯曰、気虚者、肺虚也。気逆者、足寒也。非其時則生、当其時則死。余蔵皆如此。

帝曰、何謂重実。
岐伯曰、所謂重実者、言大熱病。気熱、脈満。是謂重実。
帝曰、経絡倶実何如、何以治之。
岐伯曰、経絡皆実、是寸脈急而尺緩也。皆当治之。
故曰、滑則従、濇則逆也。夫虚実者、皆従其物類始。故五蔵骨肉滑利、可以長久也。
帝曰、絡気不足、経気有余、何如。
岐伯曰、絡気不足、経気有余者、脈口熱而尺寒也。秋冬為逆、春夏為従。治主病者。
帝曰、経虚絡満何如。
岐伯曰、経虚絡満者、尺熱満、脈口寒濇也。此春夏死、秋冬生也。
帝曰、治此者奈何。
岐伯曰、絡満経虚、灸陰刺陽。経満絡虚、刺陰灸陽。
帝曰、何謂重虚。
岐伯曰、脈気上虚尺虚。是謂重虚。
帝曰、何以治之。
岐伯曰、所謂気虚者、言無常也。尺虚者、行歩恇然。脈虚者、不象陰也。如此者、滑則生、濇則死也。

帝曰、寒気暴上、脈満而実、何如。
岐伯曰、実而滑則生、実而逆則死。
帝曰、脈実満、手足寒、頭熱何如。
岐伯曰、春秋則生、冬夏則死。脈浮而濇、濇而身有熱者死。
帝曰、其形尽満何如。
岐伯曰、其形尽満者、脈急大堅、尺濇而不応也。如是者、故従則生、逆則死。
帝曰、何謂従則生、逆則死。
岐伯曰、所謂従者、手足温也。所謂逆者、手足寒也。

帝曰、乳子而病熱、脈懸小者何如。
岐伯曰、手足温則生、寒則死。
帝曰、乳子中風熱、喘鳴肩息者、脈何如。
岐伯曰、喘鳴肩息者、脈実大也。緩則生、急則死。

帝曰、腸澼便血、何如。
岐伯曰、身熱則死、寒則生。
帝曰、腸澼下白沫、何如。
岐伯曰、脈沈則生、脈浮則死。
帝曰、腸澼下膿血、何如。
岐伯曰、脈懸絶則死、滑大則生。
帝曰、腸澼之属、身不熱、脈不懸絶、何如。
岐伯曰、滑大者曰生、懸濇者曰死。以蔵期之。

帝曰、癲疾何如。
岐伯曰、脈搏大滑、久自已。脈小堅急、死不治。
帝曰、癲疾之脈、虚実何如。
岐伯曰、虚則可治、実則死。

帝曰、消癉虚実何如。
岐伯曰、脈実大、病久可治、脈懸小堅、病久不可治。

帝曰、形度、骨度、脈度、筋度、何以知其度也。

帝曰、春亟治経絡、夏亟治経兪、秋亟治六府。冬則閉塞。
閉塞者、用薬而少鍼石也。所謂少鍼石者、非癰疽之謂也。癰疽不得頃時回。
癰不知所、按之不応手。乍来乍已。刺手太陰傍三痏、与纓脈各二。掖癰大熱、刺足少陽五。
刺而熱不止、刺手心主三、刺手太陰経絡者、大骨之会各三。
暴癰筋緛 、随分而痛、魄汗不尽、胞気不足。治在経兪。
腹暴満、按之不下、取手太陽経絡者、胃之募也、少陰兪去脊椎三寸傍五、用員利鍼。
霍乱、刺兪傍五、足陽明及上傍三。
刺癇驚脈五、鍼手太陰各五、刺経太陽五、刺手少陰経絡傍者一、足陽明一、上踝五寸、刺三鍼。

凡治消癉、仆撃、偏枯、痿厥、気満発逆、肥貴人則高梁之疾也。
隔塞、閉絶上下不通、則暴憂之病也。暴厥而聾、偏塞閉不通、内気暴薄也。
不従内、外中風之病、故痩留著也。蹠跛、寒風湿之病也。

黄帝曰、黄疸、暴痛、癲疾、厥狂、久逆之所生也。
五蔵不平、六府閉塞之所生也。頭痛耳鳴、九竅不利、腸胃之所生也。


参考文献:
『黄帝内経素問 上巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『臓腑経絡学』 アルテミシア

人物イメージ画(黄帝、岐伯):為沢〔一鍼堂〕

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみてあげて下さい。


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