<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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下野です。
よく”薬膳”に関して興味があると仰る方がおられます。
”薬膳”とは
近年では「薬物・スパイスの効用を料理に用い、体を改善させる」ものという
認識でありますが、
元々は煎じ薬の事を意味した言葉であったようです。
まぁ何れにせよ、
古代中国では食物による疾病予防、病の改善という思想はあり、
『神農本草経』等歴代薬物の古籍にも食物が収載されてきました。
では元々 いつ頃から『食治』という思想は生まれたのか。
東洋医学を学ぶ者が一度は目にするであろう
『素問』にも食物に関する記載はありますが、
それよりも古い、当時の官職のランクを記載した
紀元前1世紀頃の『周礼』によると、
医師の最高位「食医」、次いで「疾医(内科)」「瘍医(外科)」「獣医」となっております。
つまり医学経典(とされている)の『素問』『霊枢』成立以前から
食の重要性というものは考えられていたということです。
では『素問』にはどう記載されていたかや、
日本にはどうのように影響を及ぼしたのか
なんてものも今後紹介していきます。
●参考文献・資料
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『医食同源の思想-成立と展開』 真柳 誠
●アイキャッチ画像
『(重刊)本草綱目 52巻 (序目・図・巻1-52)』(京都大学附属図書館所蔵)