<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
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我々は四診という診察法を用いて患者さんを診ているのですが、
今回は四診の内の望診について解説していきたいと思います。
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望診とは四診(望・聞・問・切の4つの診察法)の内の一つで、
西洋医学でいう顔色や患部を診る視診に近いですが
東洋医学ではもっと広く見ます。
院に入ってきた時から患者の様子、
雰囲気、歩き方や挙動、視て取れるもの全て、
また、舌診や排泄物を見ることも望診に分類されます。
望診で一番最初に診る点は
「
神とは、人体内部の生理活動が
外部に反映し表現されたものをいい、
眼光、姿形、顔色、肢体の動きなどに表れます。
特に目は五臓六腑の精気が注ぐところであり、
目を見て患者の生気に活力があるかを
観察することが重要になります。
実際、人と会う時に相手の目や顔色を見たりしますよね?
「元気そうだな」「元気無さそうだな」とか
直感的に思うことが弁証論治の入り口になり
ここから理論を用いて考察を建てていくことになります。
施療を進めてゆき最終的に
施療前に診立てた弁証論治が合っているのか?
答え合わせをするわけですが、
体の変化を診る上でも望診は重要で、
施療前より神が回復したかを診ていきます。
もちろん主訴の変化も診ていきますが、
気血が全身に巡り浸透し主訴の変化が出るまで
個人差があるため
施療直後に主訴の変化がなくても
神が回復していれば、
後に主訴が良い方向に追従していくことが多いです。
このように目で見ることも人を診る内に入ります。
一ヶ所を凝視するのではなく、ぼんやりと全体を見ることがコツで
木を見るのではなく森を見るイメージであります。
患者さんが施術室に入る前と後では、
変化が分かりやすく現れるので
鍼灸学生や修行生には
しっかり望診で変化が捉えられるよう訓練してもらっております。