<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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五臓六腑とよく聞きますが、
そもそも五臓って何?六腑って何?
ということで簡単にまとめてみます。
五臓とは、心、肺、脾、肝、腎の五つのことをいい、
六腑とは、小腸、大腸、胃、胆、膀胱、三焦の六つのことをいいます。
(最後にある三焦って何?と思うかも知れませんが、
気血や津液(体内の水液の総称)を全身に運ぶ
東洋医学特有の器官のことであります。
詳しくはまた別の記事で紹介しますね)
臓と腑は共に内臓ではありますが、
臓と腑では役割が違ってきます。
『黄帝内経 素問』 五臓別論篇
“所謂五蔵者、蔵精気而不写也。故満而不能実。
六府者、伝化物而不蔵。故実而不能満也。”
和訓:
五蔵なる者は、精気を蔵して写さざるなり。
ゆえに満ちて実すること能わず。
六府なる者は、物を伝化して蔵さず。
ゆえに実して満ちること能わざるなり。
東洋医学のバイブルとされている『素問』では
“五臓は精を蔵し、六腑は物を伝化して蔵さず”と書かれており
臓腑の役割の大まかな違いを述べております。
六腑は”物を伝化して蔵さず=物を運び、貯め込まないこと”
が特徴で、主に飲食物を消化・吸収し、栄養素を運ぶ
チューブのような器官だとイメージして下さい。
五臓は、六腑から運ばれてきた栄養素を貯蔵する役割を担っています。
臓。蔵という字がつくことから”物を蓄える”という
イメージを持って頂ければ分かりやすいかと思います。
また、臓と腑は十二経脈を通じて
“表裏関係”という夫婦のような間柄で成り立っているため、
それぞれ切り離して考えることができません。
例えば、腎と膀胱は表裏関係にあり
普段から腎と膀胱はペアになって連携し働いているのですが、
どちらかが調子を崩すと連携も崩れてしまい、
腎の不調は膀胱に影響し、逆に膀胱の不調は腎に影響してきます。
他にも肺と大腸、心と小腸、肝と胆、脾と胃
といったように臓と腑はそれぞれペアになって働いているのです。
一見 体の上部に位置する肺と、体の下部に位置する大腸なんて
全然関係あらへんやん!と思うところですが、
働きとしては密接に助け合っているのです。
臓腑間だけではなく、五臓間でも
“生成と制約”という関係性があります。
これについては五行という概念が関係してきますので
また別の機会に解説しようと思います。