<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
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どうも、新川です。
前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
今回も、
“風病諸侯(下)”の続きです。
《原文》
風頭眩者、由血気虚、風邪入脳、而引目系故也。
五臓六腑之精気、
皆上注於目、血気与脈并於上系、
上属於脳、後出於項中。
逢身之虚、則為風邪所傷、入脳則脳転而目系急、
目系急、故成眩也。
診其脈、洪大而長者風眩。
又得陽経浮者、暫起目眩也。
風眩久不瘥、則変為癲疾。
→解釈として、
血気が虚弱なところへ風邪が
脳に入り、目系を牽引して起こる。
五臓六腑の精気は目に上注し、
血気と経脈もまた共に行き、
脳に接続し、さらに頭部後方の項中に出る。
目系が拘急すれば眩んで、風頭眩となる。
洪大、長の脈は風眩の証である。
陽経の脈が浮であれば、
風邪が上盛であり、急に立ち上がると眩暈が起こる。
風眩が長く続くと変じて、
癲疾となることがある。
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『校釈 諸病源候論』緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。