<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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下野です。
先日も古文・古医書を読む際の
僕なりの注意点の記事を書きました。
今回もその続きになります。
とは言え、この意見が正解と言うわけではないので、
まあこういう意見もあるよねくらいでお願いします。
古医書、と書きましたが、
鍼灸学生さんに多いのが、
それ以前に東洋医学独特の考え方、
例えば陰陽五行論や臓腑観等が
理解できず、東洋医学は分かりませんという
方が少なからずおります。
僕の学年にも多くいました。
その理由として、
興味のあるなしはおいといて、
単純に現代人の考え方(思想とか哲学ともと言えますね)に
当時の東洋哲学というものの
影響がほぼ皆無だからだと思います。
あるんでしょうけども、意識することってないでしょうし。
また東洋の哲学と言いつつも、
やはり古代中国と日本では
同じ東アジア圏でありながらもその哲学は異なりますし、
となれば古代中国の哲学・思想が根底にある
東洋医学というものは難しくて当たり前だと思います。
そんな中であっても
やはり東洋医学を生業にするのであれば
避けることは出来ないので、
そういう時にどうしたら良いのか僕なりに考えたところ、
先ずは覚えること。
はい、これ以外にありません。
そして次に
小中高で使用するくらいの歴史の教科書を読んで、
例えば『素問』や『霊枢』が成立した時代、
古代中国はどういった国だったのか、
人々はどういった生活を送っていたのか、
その当時の信仰は?etc.
を再度 読み返してみるくらいで良いかなと思います。
さらっと書いてはいますが、
結構な情報量になってきます。
また医学なので、
すぐに何でも理解する事は難しいので、
長い目で理解していこうと考えていけば良いと思います。
アイキャッチ画像は『蔵府和名攷』(京都大学附属図書館所蔵)。
これが面白いのは、
臓腑を和名で記すところ。
これを見るだけでも、
当時の日本と古代中国の思想哲学というのが異なるのがわかります。