<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
ページを作りました。
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こんにちは、大原です。
まず前回までの復習ですが、
すでに発症している病を已病といい、
まだ発症はしていないが
そのままにしておくと
いずれ発症するであろう状態、
またはその原因を未病といいました。
つまり、病が発症した場合(已病)は
それを治すことを考えますが、
まだ発症していなくても
病の原因がある状態、いわゆる未病の状態であれば、
賢明な人であれば
それの未病を取り除くことを考えるということでした。
これについては
戦や井戸のたとえも書かれていましたが、
噛み砕いていうと、
緊急事態になる前に、
その事態となりうる原因を取り除いておく
ということだと思います。
さて、この已病や未病についての、
前回の記事を作っているとき、
ずっと前に読んだことのある
「7つの習慣」という本を思い出しました。
これは、経営コンサルタントのアメリカ人によって
書かれたビジネス書で、
日本でも訳されたものが
20年ほど前に発売されました。
長くベストセラーとして取り扱われており、
今も書店に行くと、
自己啓発コーナーなどに
書籍が並んでいるのを見かけます。
有名な本ですので、読まれた方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
この「7つの習慣」に書かれている内容で、
「日々の活動は4つの項目に分けることができる」
という考え方が、基本的な考えの一つとして
はじめの方に書かれていたように思います。
どのように、4つに分けるかといいますと、
以下のようになります。
<日々の活動を4つに分類すると・・・>
①重要であり緊急なこと(病気・事故、クレーム対応)
②重要であるが緊急では無いこと(準備、品質改善、健康維持)
③重要ではないが緊急なこと(セールスの電話、急な来客)
④重要ではなく緊急でも無いこと(暇つぶし、単なる遊び)
・・・もう予想がつくと思いますが、
①重要であり緊急なことが已病を治すこと、
②重要であるが緊急では無いことが未病を治す(取り除く)こと
に該当すると思います。
ちなみに、「7つの習慣」には
②重要であるが緊急では無いことに
日々の時間を最も多く費やすことが望ましい
と書かれています。
さらに、
①重要であり緊急なことにばかり時間を取られがちですが、
それは良い状態ではないということも
書かれています。
・・・これも、『素問』の
「聖人は已病を治さず、未病を治す」
(聖人とは、已におこった病ではなく、いまだ病ならずを治す)
の内容と一致しますね。
(詳しくは、前々回の記事を参照してください)
現代のアメリカからのベストセラーと、
2000年以上前に編纂された東洋医学の古文書とで、
同じ内容が書かれているのは
面白いですね。
参考文献
『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』 東洋学術出版社
『7つの習慣-成功には原則があった! (日本語)』 キングベアー出版
興味があおりでしたら、
ぜひ参考文献もご一読ください。