<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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為沢です。
今日は『類経』の続きを紹介して参ります。
攝生類
二、上古聖人之教下
『素問』上古天真論 &『類経』による解説
是以嗜欲不能勞其目,淫邪不能惑其心,
(嗜欲,人慾也。目者,精神之所注也。
心神既樸,則嗜欲不能勞其目;目視不妄,則淫邪焉能惑其心?)
愚智賢不肖,不懼於物,故合於道。
(無論愚智賢不肖,但有養於中,則無懼於物,故皆合養生之道矣。)
所以能年皆度百歲而動作不衰者,以其德全不危也。
(執道者德全,德全者形全,形全者聖人之道也,又何危焉?)
和訓:
上古聖人の下に教う
『素問』上古天真論 & 『類経』による解説
是を以て嗜欲その目を勞することを能わず,淫邪その心を惑わすこと能わず。
(嗜欲は人の慾なり。目は,精神の注ぐ所なり。
心神既に樸なれば,則ち嗜欲その目を勞すること能わず。
目に視ること妄らならざれば,則ち淫邪焉んぞ能くその心を惑わせん)
愚、智、賢、不肖,物に懼れず,故に道に合す。
(愚、智、賢、不肖の論なし,
但 中を養うことあれば則ち物に懼れず,故に皆生を養うの道に合するなり。)
能く年皆百歲を度えて動作衰えざる所以は,
その德を全うして以て危うからざるなり。
(道を執る者は德全し,德全き者は形ち全し,
形ち全き者は聖人の道なり,又何ぞ危うからん。)
・不肖 … 取るにたらないこと。未熟なこと。
素朴で誠実に生活していた古人は、
嗜欲にも惑わされず、淫らな邪にも心を惑わさることもなかった。
愚者も智者も賢者も不肖な者でも、(体の)中を養うことで
何も懼れず、道を全うできた。
内因のないところに病はないとする、東洋医学の哲学を説いてます。
最近、外出ができていないため
1年前に神戸どうぶつ王国で撮ったきれいな鳥さんの写真です。
参考文献:
『类经』中医古籍出版社
『和訓語註 類經講話 一』績文堂出版
『現代語訳◎黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢