下積み修行中の紅露くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは紅露です。
これだけ一気に気温が下がると風寒の邪をどうしても受けやすくなります。
鼻・喉の調子が悪い方は多いのではないでしょうか?
一般的に鼻症状は「肺」が最も関係が深いと言われますが、
肺が弱る原因には「腎」の弱りが大きく関わるといわれています。
この厳しい風寒を身体の表面ではね返す為にも、「腎」が弱る原因である、
夜更かし・過労等が深く関係しますので、この時期特に気を付けて下さい。
時間がない中にも心には少しの余裕を持って、生活して頂く事が、予防に繋がると思います。

今日は治療時に自分の頭で
整理すべき臓腑兼病弁証について、
症状を省いた最低限かつ端的な内容を
理解していきたいと思います。


人体の各臓腑は、生理機能状密接な関係を持っている。
このため二つ以上の臓腑の病変が同時に診られることがある。これを臓腑兼病と言う。

⑴心腎不交

心火(陽)と腎水(陰)の関係

心:心火(陽)は下降して腎陽を充たし、腎陰の偏盛を抑制する。

腎:腎水(陰)は上昇して心陰を充たし、心陽の偏盛を抑制する。

・久病
・肉体疲労
・性生活の不節制   ☞心腎の陰陽平行失調
⇨腎陰不足
・ストレス⇨心火亢盛

⑵心腎陽虚

心陽と腎陽の関係⇨協調

心陽ー腎陽:臓腑を温煦・血脈を温運・津液を気化する。

・久病
・肉体疲労
☞心腎陽虚⇨血行瘀滞・陰寒内生・水気停留

⑶肺腎気虚(腎不納気)

肺腎気虚の本質は腎気虚にあるため、腎不納気とも呼ばれる。
肺の呼吸と腎の納気の関係⇨正常な呼吸の維持

肺:呼吸(粛降)を主り、腎の納気を助ける
腎:納気を主り、肺の呼吸を助ける

・慢性の咳、気喘⇨肺気虚
・肉体疲労⇨腎気虚
☞肺腎気虚(症状が陽虚に傾く場合と、陰虚に傾く場合がある)

※陽虚に傾く場合
自汗・失禁・冷汗がしたたる・手足の冷え・舌淡・脈虚浮(無根)

※陰虚に傾く場合
顔面紅潮・煩燥・口や喉が乾燥・舌紅・脈細数

⑷肺腎陰虚

肺陰:腎陰を滋養する。
腎陰肺陰を滋養する。

・慢性の咳⇨肺陰虚
・肉体疲労⇨腎陰虚
☞肺腎陰虚

⑸肝腎陰虚

肝陰と腎陰は相互に滋生する

肝血:腎を滋養し、精を生成する
腎精肝を滋養し、血を生成する

・ストレス
・肉体疲労
・久病
☞肝腎陰虚

⑹脾腎陽虚

脾陽と腎陽は相互に資助、促進し合う

脾:運化をつかさどり、腎精を補充する
腎陽:脾陽を温煦し、運化を補助する

・久病
・水邪に長く侵される
・久瀉        ☞脾腎陽虚
⇨腎陽虚衰
・脾陽虚が長時間続く

紅露


参考文献:『中医診断学ノート』 東洋学術出版社

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