<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
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「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
舟の上に生涯を浮かべ、
馬の口とらへて老を迎ある者は、日々旅にして、旅をすみかとす。
古人も多く旅に死せるあり。
予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、
漂白の思ひやまず、海浜にさすらへ、
去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の巣をはらひて、
やゝ年も暮れ、春立てる霞の空に、
白河の関越えんと、そぞろ神の物につきて心を狂はせ、
道祖神の招きにあひて、取るものも手につかず。
ももひきの破れをつづり、
笠の緒つけかへて、三里に灸すうるより、
松島の月先づ心にかかりて、住める方は人にゆづり、
杉風が別墅に移るに、
草の戸も住みかはる代ぞひなの家
面八句を庵の柱にかけておく。」
下野です。
上記文章は、皆さんご存知
松尾芭蕉『奥の細道』の序文です。
鍼灸学生時代に、
三里の灸は『奥の細道』にも書いてあると聞いていながら、
正直 序文を全て読んでいなかったもので
まぁこの機会にでもと思い記しました。
序文の思いになったのは芭蕉46歳。
やはりこの序文というものが
熱い書籍ほどグッと引き込まれますね。
なんでマクラーレンやねん!とツッコミが来そうですが、
このマクラーレン大阪の付近が松尾芭蕉終焉の地とされております。
勿論、石碑もありますので探してみて下さい。
下野
<参考文献>
『おくのほそ道:付 曾良旅日記 奥細道菅菰抄』 岩波文庫