<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
       ↓
『当院でのコロナウイルス対策ページ』はこちら


こんにちは、為沢です。

『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:虛病痰病有似邪祟論 其之二

又金氏婦,壯年。
暑月赴筵歸,乃姑詢其坐次失序,遂赧然自愧,
因成此病。言語失倫,其中又多間一句曰:奴奴不是。
脈皆數而弦。余曰:此非邪,乃病也。
但與補脾清熱導痰,數日當自安。
其家不信,邀數巫者,噴水而咒之,旬余而死。
或問曰:病非邪而邪治之,何遽至於死?
余曰:暑月赴宴,外境蒸熱,辛辣適口,內境鬱熱,
而況舊有積痰,加之愧悶,其痰與熱,何可勝言。
今乃驚以法尺,是驚其神而血不寧也;
噴以法水,是審其體密其膚,使汗不得泄也。
汗不泄,則蒸熱內燔;血不得寧,則陰消而陽不能獨立也。
不死何俟?

或曰:《外臺秘要》有禁嘰一科,庸可廢乎?
予曰:移精變氣乃小術耳,可治小病。
若內有虛邪,外有實邪,當用正大之法,自有成式,昭然可考。
然符水惟膈上熱痰,一呷涼水,
胃熱得之,豈不清快,亦可取安。
若內傷而虛,與冬嚴寒,符水下咽,必冰胃而致害。
彼鬱熱在上,熱邪在表,須以汗解。
率得清冷,膚腠固密,熱何由解?
必致內攻,陰陽離散,血氣乖爭,去死為近。


虚病と痰病は邪崇に似ているところがあることについて

前半は、どこぞの金氏の嫁さんの実例を話しております。
暑い時期での宴会で辛い物を食べたこと、
恥じらう気持ちが重なったことで鬱熱+痰がひどくなったところを、
邪鬼による仕業と勘違いし、巫者が法水をかけて体を冷やし、
汗が出なくなるようになってしまった結果、
更に熱が篭って金氏の嫁さんが死んでしまった話です。

後半も、熱邪の所在を間違って冷水を飲めば
誤治に繋がることを説いております。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

コバノミツバツツジ
コバノミツバツツジ

近所の公園に咲いている「小葉こば三葉躑躅みつばつつじ」という珍しいツツジでございます。

為沢

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here