どうも、新川です。
春風に揺られて
さて、ここからが本題です。
前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
今回から、
“風病諸侯(下)”が始まります。
《原文》
歴節風之状、
短気、自汗出、歴節疼痛不可忍、屈伸不得是也。
由飲酒腠理開、汗出当風所致也。
亦有血気虚、受風邪而得之者。
風歴関節、与血気相搏交攻、故疼痛。
血気虚、則汗也。
風冷搏於筋、則不可屈伸、為歴節風也。
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主な症状として、
・息切れし自汗する
・関節の疼痛(耐えかねる程の痛み)
・関節の屈伸不利
などがある
汗が出ている時に風にあたったり、
血気虚弱だとなりやすい。
風邪が関節に侵入し、
正邪の闘争が激しくなると疼痛となる。
また、血気が虚弱となると、
汗が出易くなり、
そこへ風冷の邪が筋を犯すと、
屈伸不利となる。
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』東洋学術出版社
『校釈 諸病源候論』緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。