同業者によく聞かれ、
「どちらかと言うと、伝統中医学ですかね」と
わけのわからない答えをしています。
そこで「はぁ」と言われ会話が終わるので、
中医学という言葉について記しておきます。
中医学とは
中国伝統医学を指すと僕自身は思っていますが、
どうも今の学生さんや一部同業の中でも
近年の中国医学、
現代中医学を指した言葉と捉えられています。
勿論 間違いではありません。
現代中医学は中華人民共和国成立後、
1955年に任応秋先生が
”弁証論治”の概念を提起し、
この時を境に以前が「伝統中医学」、
以後を「現代中医学」としているようです。
現代中医学は
中国の古代思想や哲学、文化を背景に、
勿論 『素問』『霊枢』『傷寒論』『本草経』等の古典医学理論、
そしてその後の各家学説、膨大な臨床から
進化したものとされています。
現代中医学は
マス教育に適応する為の教育体系に
まとめあげられており、
初学者にとっては非常にわかりやすとは思いますが、
実際に『素問』『霊枢』『千金方』等古典を読んでいくと
どうもニュアンスが変わってくることがあり、
ここに古典を読む意味が出てくると思っています。
ニュアンスが変わるということから、
中医学でも伝統中医学と答える理由であります。
何故か買い物したら、買い物カゴに入れられてました。
下野