下野です。
先日患者さんから
「明智光秀から鍼灸の事を知って、興味を持った」と
いう話を聞き、正直なんのことかわからなかったのですが、
どうもある番組で明智光秀の『針薬方』が紹介されていたようですね。

現代の私達にとっては、
東洋医学(としておきます)の施療よりも
病気になれば西洋医学の治療が当たり前な為、
当時の明智光秀等の武将なんかが
東洋医学を受けていたなんてのは
一般の人達からすれば
目からウロコのことなんだなと思います。
勿論、
歴史の教科書で当時の医療体制・制度を
学ぶわけではないので
そう思うのも当たり前ではあります。

ただ、これは戦国時代に限った話ではなく、
本当に明治時代までは
東洋医学の施療は一般国民だけでなく
皇族関係にも行われていました。
有名な方では、
大正天皇の生命の危機を救った浅田宗伯先生が挙げられ、
又、池田文書研究会さんの研究をみていると
大正天皇のことだけではなく
明治16年8月に
滋宮明治天皇第3皇女 韶子内親王の御容体を
浅田宗伯を始め、
下條通春、清川玄道、松島美定の四名での拝診が
御容体書で記録されています。
※以前に書いた、和田東郭先生もそうですね。

今では民間療法的と勘違いなさる方もいますが、
日本の歴史として
古くから行われていた医学だと
知ってもらえればと思います。


小太郎漢方製薬さんの葛根湯
小太郎漢方製薬さんの葛根湯

勉強の為、買いました。


参考文献:
『日本醫史学雑誌 第65巻 第1号』 一般社団法人 日本医史学会

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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