下積み修行中の紅露くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
こんにちは紅露です。
立冬も過ぎ肌寒い日も増えてきましたが、まだ温かくなる日もある様です。
こんな時期、寒湿が身体の中に侵入しやすいですので
御体には十分お気をつけ下さい。
特に雨が降った日等の洗濯物の部屋干しは、
湿が助長し身体に侵入する絶好の機会となりますので、
出来るだけ、晴れた日に干すことをお勧めします。
今日も治療時に自分の頭で
整理すべき臓腑弁証について、
症状を省いた最低限かつ端的な内容を
理解していきたいと思います。
肝・胆
⑴肝気鬱血
・ストレス
・その他の原因
⇨肝の疏泄の機能失調
※誘発原因として精神的要因が存在する。
脹・悶・痛、気滞の四大症状を主病にもつ
⑵肝火上炎(実熱証)
・ストレス⇨肝気が鬱し火と化す⇨気火上炎
※火不統血証と肝火上炎証にみられる出血の比較
脾は統血をつかさどり、肝は蔵血をつかさどる。
脾と肝は共に出血を防止する働きをもつため、機能が失調すれば出血がみられる。
兼証として脾不統血は気虚証、肝火上炎は実熱証を伴いやすい。
⑶肝血(陰)不足
・先天不足
→血(陰)の生化不足
・脾胃虚弱
☞肝血(陰)不足
・各種出血
→血の過度の消耗
・慢性病
※肝火上炎証と肝陰虚証の耳鳴りの比較
肝火上炎証の耳鳴り:突然大きな音で始まる。(潮のよう)
耳を抑えても軽減しない。
肝陰虚証の耳鳴り :音が次第に弱まる。(蝉が鳴く様)
耳を抑えると軽減する。
⑷肝陽上亢(陰虚陽亢証)
・肝腎陰虚
・ストレス→気鬱化火→肝陰損傷
☞陰が陽を制御出来ない⇨肝陽上亢(陰虚陽亢)
⑸肝風内動
(ⅰ)肝陽化風
・肝腎陰虚→肝陽偏亢→化火→ 肝風内動
↓
・ストレス→気機鬱滞 ↓
・甘い物やこってりした物の過食→痰→→風痰:心竅を塞ぐ⇨卒中
・肝陽上亢→津液を灼傷 経絡を塞ぐ⇨半身不随
(ⅱ)熱極性風
・寒邪を感受→熱と化す
・温熱の邪を感受
☞裏熱亢盛→筋脈灼傷→筋脈失養⇨動風
(ⅲ)血虚生風
・血の生成不足
・出血過多
・久病
☞肝血不足→筋脈失養⇨虚風内動
⑹寒滞肝脈
寒邪を感受→寒邪が肝脈を侵襲→経脈が収縮⇨気血凝滞
⑺肝胆湿熱
湿熱の邪を感受(夏、秋に多発)
甘い物や酒を過食する→湿熱内生
脾胃の運化失調→湿濁内生→化火
☞肝胆に湿熱が蘊血
⑻肝鬱痰擾
ストレス→気鬱→痰熱⇨胆の疏泄の機能失調
⇨胃の降濁の機能失調
紅露
参考文献:『中医診断学ノート』 東洋学術出版社