どうも、新川です。
よく見ると、小さな蕾が。
これからの成長が待ち遠しいですね。
さて、ここからが本題です。
前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
《原文》
風驚邪者、由体虚、風邪傷於心之経也。
心為手少陰之経、心気虚、
則風邪乗虚傷其経、入舎於心、故為風驚邪也。
其状、乍驚乍喜、恍惚失常是也。
風驚邪とは身体が虚弱であるところに、
風邪が心経に侵襲して発生するものである。
心は手少陰経に属しているが、
心気が虚弱であるところに、
風邪がその虚に乗じて心経を傷して、
風邪が深く心に入って停留して、風驚邪の証候を発生させるものである。
その病状は突然に驚いたり、
突然に喜んだりして、
その精神状態が不安定で常軌を逸しているものである。
→乍:忽然に、突然に。の意味
恍惚:意識が漠然としていること。
⇒風驚の状態より、
精神状態の乱れが顕著なことが伺える。
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』東洋学術出版社
『校釈 諸病源候論』緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。