下積み修行中の王くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
こんにちは、王です。
前回に続いて各内分泌腺の働きについて解説していきます。
また、ホルモンの主な作用について書いていきます。
1)甲状腺
甲状腺は甲状軟骨の下の気管の前面に気管を取り囲むように
付着した約20g(成人)の内分泌腺です。甲状腺の組織内には
多数の球形の瀘胞がある。濾胞は1層の濾胞細胞とコロイドで
満たされた濾胞腔からなります。濾胞細胞は甲状腺ホルモンを
産生・分泌します。甲状腺ホルモンはヨウ素を含むホルモンで
サイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)とがあります。
T4は1分子中に4つのヨウ素原子を含み、T3は3つのヨウ素原子を
含みます。甲状腺からは主にT4が分泌され、T3の多くは抹消組織で
T4から産生されます。
濾胞の外側にある傍濾胞細胞(あるいはC細胞)からはカルシトニンが
分泌されます。(甲状腺ホルモンといった場合は、カルシトニンではなく
T3・T4を指します)
(1)甲状腺ホルモン(T3とT4)
①物質代謝の亢進:骨格筋、心蔵、腎臓、肝臓などの多くの臓器の
酸素消費を高め、基礎代謝を亢進する。代謝熱の増大により体温を上昇させる。
タンパク質代謝(タンパク質の生合成と分解の促進)、糖代謝(腸管からのグルコースの吸収,
糖新生および肝グリコーゲン分解の促進による血糖上昇,組織の糖利用促進)、
脂質代謝(血清コレステロールの低下)など、代謝物質に関して多岐にわたる作用を示す。
②発育促進:成長ホルモンの働きを助け、骨や歯の発育を促す。
③精神機能刺激:甲状腺ホルモンが欠乏すると精神活動が鈍くなり、
逆に過剰になると興奮しやすくなる。
④その他:他のホルモンの作用に相加的、相乗的な影響を及ぼす(許容作用)
例えば、カテコールアミンの組織に対する効果を増強する働きを持つ。
(2)カルシトニン
カルシトニンは骨と腎臓に作用して、血漿中のCa2+濃度を低下させる。
すなわち骨からのCa2+放出(骨吸収)を抑制して、骨の形成を促進する。
また、腎臓からのCa2+の排泄を促進する。血漿中のCa2+濃度が増加すると、
カルシトニン分泌が促進される。
2)副甲状腺(上皮小体)
(1)副甲状腺ホルモン
服甲状腺は、甲状腺の後面に左右2個ずつあり、副甲状腺ホルモンを分泌します。
副甲状腺ホルモンは骨と腎臓に作用して、血漿中のCa2+濃度を増大させます。
すなわち、
①骨のCaをCa2+として血中に遊離させる。
②腎臓の尿細管におけるCa2+の再吸収を促す。
③腎臓におけるビタミンDの活性化を促進することにより、間接的に腸からの
Ca2+の吸収を促す。
血漿中Ca2+濃度が減少すると、副甲状腺ホルモンの分泌が高まります。
※分泌異常
甲状腺機能が異常に亢進する疾患としては、バセドウ病(グレーブス病)が代表的で、
甲状腺腫、基礎代謝増加、心悸亢進、眼球突出、手指のふるえなどを生じます。
一方、甲状腺機能低下症は、多くが橋本病(慢性甲状腺炎)によるものです。
橋本病は特に日本人の女性に多いとされています。高齢者では認知症、うつ病などと
診断されていることがあります。寒さに敏感、易疲労感、言葉のもつれ、無気力、
思考力や記憶力の低下のほか、乾燥して冷たい皮膚、圧痕を残さない浮腫(粘液水腫)など
の症状が特徴です。また、先天性の要因や、ヨード欠乏地域に住んでいるために
出生時から甲状腺機能の低下を生じると、成長や知能の発達が阻害される
クレチン病になります。
王
参考文献:
『生理学』 (医歯薬出版株式会社)