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【お知らせ】年末年始の鍼灸施療
こんにちは、為沢です。
今日はクリスマスイブですね。
忘年会などで食べ過ぎ・飲み過ぎの方が多くなる時期でございます。
今日は格致餘論:病邪雖實胃氣傷者勿使攻擊論
“病邪が実あっても、胃気が傷ついている場合は、攻撃を用いてはならないこと”
について紹介して参ります。
格致餘論:病邪雖實胃氣傷者勿使攻擊論 其之一
凡言治國者,多借醫為喻。
仁哉斯言也!真氣,民也。病邪,賊盜也。
或有盜賊,勢須剪除而後已。
良相良將,必先審度兵食之虛實,與時勢之可否,然後動。
動涉輕妄,則吾民先困於盜,次困於兵,民困而國弱矣。
行險僥幸,小人所為。萬象森羅,果報昭顯。
其可不究心乎?請舉一二以為凡例。
永康呂親,形瘦色黑,平生喜酒,
多飲不困,年近半百,且有別館。
忽一日,大惡寒發戰,且自言渴,卻不飲。
予診其脈大而弱,惟右關稍實略數,重取則澀。
遂作酒熱內鬱,不得外洩,由表熱而不虛也。
黃芪一物,以乾葛湯煎與之,
盡黃芪二兩,乾葛一兩,大得汗,次早安矣。
『格致餘論注釈』訳を使用:
およそ治国を論じるものは、
多く医学のたとえを使って教え諭すが、この言は何と仁であることか。
真気は民であり、病邪は盗賊である。
盗賊が出現した場合、その勢いは、それを消滅させて初めて終わる。
良い宰相、良い将軍は、必ず先に兵糧の多寡と時勢の可否を判断してから動く。
みだりに軽々しく動くと、我が民はまず盗賊に苦しめられ、
次に兵に苦しめられる事になる。
民が苦しめば、国が弱くなってしまう。
冒険と僥幸とするのは、小人のなすところである。
森羅万象の因果応報は明らかだから、
どうしてきちんと研究しないことが許されようか。
一〜二例挙げてみよう。
永康の呂親は、体は痩せていて色黒であり、
日頃から酒を好み、多く飲んでも気持ちが悪くならず、
年齢が五十近くなっても、別館に妾を囲っている。
ある日突然、大いに悪寒がして、震えが出て、
また喉が乾いたと言いつつも、飲もうとしない。
私がその脈を診ると、大で弱であった。
ただ右の関上でやや実でほぼ数であり、
強く押してみると、渋であった。
そこで酒の熱が内にこもり、外に出なくなり、
表が熱なのにより、虚でないことが原因だと判断した。
黄芪の一物を乾葛湯で煎じて与え、
黄芪二両と乾葛一両を使い切ったところで、
大いに汗が出て、次の朝には良くなった。
参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
そういえば南半球の12月は夏なのでサンタさんも夏服なんですよね。
ええ顔してます。僕も亀に乗ってみたい!
為沢