こんにちは下野です。
では『五十二病方』の記事に参ります。
【原文】
痙者、傷、風入傷、身信而不能屈。
治之、●鹽令黄、取一斗、裏以布、卒醇酒中、入即出、蔽以布、以熨頭。
熱則舉、適下。
為●裏更熨。熨寒、更●鹽以熨、熨勿。
今回から”傷痙”に関する内容に入っていきます。
内容としては
痙とは外傷後に、傷口に風邪が侵入したもので、
体が硬直して、曲げられなくなる状態を言う。
その治療には、
塩を黄色くなるまで炒り、その後一斗を布で包み
濃い酒の中に入れすぐに出す。
そして皮の膝掛けで多い、炒り塩で患部を温める。
熱ければ持ち上げ、適温になったら下ろす。
為●包み、ふたたび温める。
冷えたら再び塩を炒って温め、途中でやめてはならない。
といったものです。
医学体系が整っていない時代、
こういった施療が当たり前だったようです。
今では、灸を用いて施療でしょうね。
自宅近所の電車の車庫。
平日朝のラッシュ後にこのようなものがみられ、
息子とお休みの日はきまってこの車庫に来ています。
<参考文献>
『馬王堆出土文献訳注叢書 五十二病方』東方書店
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。