経隧(けいすい・けいずい)

『素問』『霊枢』などに出てくる経隧。
営衛が流れる道のことを指します。
王冰の見解では「隧、濳道也」とあり、いわゆるトンネルのような解釈で
呉崑の見解では「隧、田間水道也。」とあり、田んぼの水路を例にしている。


『素問』調経論篇
“五蔵之道、皆出於経隧、以行血氣。
血氣不和、百病乃變化而生、是故守經隧焉。”

和訓:
五蔵の道は、皆 経隧に出で、以て血気を行らしむ。
血気 和せば、百病 乃ち変化して生ず。是の故に経隧を守るなり。

『霊枢』玉版篇
“胃之所出氣血者、經隧也。經隧者、五蔵六府之大絡也。”

和訓:
胃の気血を出だす所の者は、経隧なり。
経隧なる者は五蔵六府の大絡なり。


参考文献:
『現代語訳◉黄帝内帝素問』 東洋学術出版社
『現代語訳◉黄帝内帝霊枢』 東洋学術出版社
『素問考注』 學苑出版社

トンネル抜けて
トンネル抜けて

為沢

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here