<近日開催予定のイベント情報>
11月24日(日)に学生向け勉強会を開催します。
詳しくはこちら→https://www.1sshindo.com/blog/zenith19204/


下野です。
よく患者さんに、
僕達が行っている鍼灸施療は東洋医学というけど、
漢方はまた別物?と質問を受けます。

そういう時に、
いつもたった一言「言い方の違いですかね」
とだけ答えております。
漢方を生業にしている先生方からすれば、
「いやいや、ちがうでしょ」と言われるかも知れませんが、
今回はそういった専門的な考え方は抜きにして
ざっくりと説明してみようと思います。

◎東洋医学という言葉はいつ生まれたのか
鍼灸や漢方を一括に指す時に
この言葉を用いていますが、
いつからこの言葉を使用したのか。

単純に開国と同時にヨーロッパ(西洋)の文化が
入ってきた頃(明治時代)だと考えられておりますが、
一般的に”東洋医学”という言葉が定着したのは
昭和に入って日本東洋医学会が設立されてからとされております。
これは後ほど説明しますが、
時代によって医学、皇漢医学、和漢医学と呼び名は様々だったようです。

◎では東洋医学となんぞや?何を指しているのか?
先述したように、
鍼灸や漢方を指すことが多いのですが、
実際には広義と狭義の意味が存在しています。

広義:インド医学やユナニ医学、中国医学等のアジア伝統医学を指す。

狭義:中国医学、韓医学、日本の東アジア伝統医学を指す。

現代では狭義の意味で定着しており、
両者に言えるのは伝統医学というところ。
では、伝統医学と呼べばいいじゃないか?
実際に、中国と韓国は伝統医学を承認しているので、
それぞれ国内では中医学、韓医学という用語を用いているようです。
ただ日本は未承認であるが故に、
それに見合った言葉というのが存在しないようです。

<続く>

こんな感じでさらっとですが、
歴史背景も含め お伝えできたらと思います。

下野


近所の公園にて
近所の公園にて

<参考文献>
『西洋医学と東洋医学』 真柳誠
『日本医学史』 富士川游
『図説 医学の歴史』 医学書院

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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