<近日開催予定のイベント情報>
11月24日(日)に学生向け勉強会を開催します。
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こんにちは、大原です。
前回の続きです。
(前回の記事:鍼灸甲乙経を読む その47)
<原文>
曰「鍼入肉著何也?」
曰「熱氣因於鍼則熱、熱則肉著於鍼、故堅焉。」
<読み>
曰く
「鍼入りて肉著く何ぞや?」と
曰く
「熱氣、鍼に因るときは則ち熱す。
熱するときは則ち肉鍼に著く。
故に堅きなり」と。
<意味>
「鍼を刺入後、時に肉が鍼にひっついて鍼身が抜けなくなるのは
どういうわけか?」
「鍼が身体の発する熱気によって熱せられますと、
肉が鍼にひっつくものです。
肌肉が鍼身にひっつきますと
筋縮して抜けないようになります。」
おそらく、これは身体に
かなり深く鍼を刺入した場合、
抜鍼しようとしても
なかなか抜けないというケースのことだと思います。
現代的には、
深く刺入することで
筋繊維に絡みついてしまったことが
抜けにくくなる原因とされています。
以上で「第14篇 奇邪血絡」は終わりになります。
参考文献
『黄帝内経霊枢』 東洋学術出版社
『鍼灸医学大系 黄帝内経素問』
『鍼灸医学大系 黄帝内経霊枢』雄渾社
『完訳 鍼灸甲乙経(上巻)』三和書籍
『基礎中医学』 燎原
興味のおありの方は、ぜひ参考文献もお読みください。