<近日開催予定のイベント情報>
9月29日(日)に学生向け勉強会を開催します。
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どうも、新川です。
湿気をまとった日々が続きます。
さて、ここからが本題です。
前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
前回までの記事はこちら
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 中風候 其ノ一
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 中風候 其ノ二
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風懿候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風口噤候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風舌強不得語候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風失音不語候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風痙候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風の角弓反張候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風の口喎候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 柔風候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風痱候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風の腲退候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風偏枯候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風の身体手足の不随候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風の半身不随候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 偏風候
《原文》
風亸曳者、肢体弛緩不収摂也。
人以胃気養於肌肉経絡也。
胃若衰損、其気不実、経脈虚、則筋肉懈惰、
故風邪搏於筋、両使亸曳也。
風の亸曳は、肢体が弛緩して無力であるため収縮させて挙上することができない。
人体は胃気によって肌肉経絡を栄養している。
もし胃腑が衰弱したり、損傷されたりして胃気が充実しなければ、経脈が虚す、経脈が虚すれば筋肉が粗鬆になって弛緩する、
そこへ風邪が侵入して筋肉を犯して風邪の亸曳の証を発生させる。
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亸曳:亸はまた「軃」とも書き、たれ下がることをあらわす。
「曳」は引きずること。
亸曳は力が入らない力が入らない四肢をぶらさげて引きずっているさまをあらわす。
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』東洋学術出版社
『校釈 諸病源候論』緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。