下積み修行中の本多くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


今回は細脈と散脈についてです。

細脈

字の通り細い脈で、別名『小脈』ともいい、
指下に1本の糸の様に触れ、
脈拍は遅く軟弱無力ですが、
はっきりと指に拍動を感じる事が出来ます。
細くなるのは営血が不足するために
脈道を充盈する事が出来ない事で生じます。
主病は気血虚損・湿病です。
微脈と似ているのですが、微脈と比べると
わずかながら大きく感じられ
沈部でもしっかり触れる事が出来ます。
陰虚や自汗症でも細脈を呈する事があり
この場合は浮で細数となります。
実証体質で体が強健な人が細脈となる場合は
危篤な状態を表します。

散脈

軽く取れば脈の形は大きく浮いて無力で、
少し力を入れるとわからなくなってしまい、
強く按ずれば触れなくなってしまいます。
また、多く来ると少なく去り、
少なく来ると多く去ったりと、
拍動は安定せず不揃いかつ無根な脈で、
一つ一つの去来がはっきりとしない脈となります。
主病は散脈の表れる部位により違っています。
寸位では心陽の不足
関位では溢飲(浮腫)
尺位では元気離散
尺位で散脈となる場合は、
臓腑の気がなくなろうとしている、
危険な状態として捉えます。


参考文献:
『中医脉学と瀕湖脉学』  たにぐち書店
『東洋医学講座 第九巻 診断編』  自然社
『中医臨床のための舌診と脈診』  神戸中医学研究会
本多

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