こんにちは、為沢です。

では、『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:慈幼論 其之二


婦人無知,惟務姑息,畏其啼哭,無所不與。
積成痼疾,雖悔何及!所以富貴驕養,有子多病,
迨至成人,筋骨柔弱,有疾則不能忌口以自養,
居喪則不能食素以盡禮,小節不謹,大義亦虧。可不慎歟!

至於乳子之母,尤宜謹節。飲食下咽,乳汁便通。
情欲動中,乳脈便應。病氣到乳,汁必凝滯。
兒得此乳,疾病立至。不吐則瀉,不瘡則熱。
或為口糜,或為驚搐,或為夜啼,或為腹痛。
病之初來,其溺必甚少,便須詢問,隨証調治。
母安亦安,可消患於未形也。夫飲食之擇,猶是小可。
乳母稟受之厚薄,情性之緩急,骨相之堅脆,
德行之善惡,兒能速肖,尤為關系。

『格致餘論注釈』訳を使用:
婦人たちは無知なので、一時しのぎに走るばかりで
子どもが泣き騒ぐのをきらって、なんでも与えてしまい、
そうしたことが積み重なってその結果、
持病となってしまうのだから、悔やんでも間にあわないではないか。
だから、富貴な者は甘やかして養うせいで、
病気の多い子どもとなり、成人しても筋骨が軟弱で、
病気になっても食事をつつしんで自分で養生することができないし、
喪に服しても精進ものを摂って礼を尽くすということができない。
(飲食という)小節を謹むことができない上に、
(礼という)大義にも欠けるところがあるのだから、
慎まないでいられようか。

乳児の母に至っては、とりわけきちんと身を正すべきである。
飲食物がのどを下れば、乳汁が出てくる。
情欲が(こころの)中で動くと、乳脈が反応する。
病の気が乳にいたれば、乳汁は必ず滞ってしまう。
乳児がこのような乳を飲めば、たちどころに病気になってしまい、
吐かないのであれば下痢をするし、
できものができないのであれば発熱するし、
口の中が赤くただれるものもいるし、
驚風によってひきつけをおこすものもいるし、
夜泣きをするのも、腹痛をおこすものもいる。
病気の初期には、尿の量がたいへん少なくなるはずなので、
(その病状を)よくたずねて、その証にしたがって治療をほどこす。
母が治癒すれば子も治癒するので、その病患が現れないうちに
消し去ることができるのである。
そもそも飲食物の選択はやはり小道であって、
乳母がうけた素質の厚薄、惰性の緩急、骨相の固い脆い、
徳行の善悪に乳児はすぐ似るものであり、特に影響が強い。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

神戸 パルフェさんにて
神戸 パルフェさんにて

神戸の施療前に南京町の路地裏にあるパルフェさんというカレー屋さんに行って来ました。
中辛より少し辛いと店主さんは仰ってましたが、
私には丁度良い辛味でおいしかったです☆ごちそうさまでした〜

為沢

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