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こんにちは、大原です。

今回からは、「第6 十二原穴と臓腑の関係」に入ります。
前回までの「第5」は長かったですが、
この「第6」は短めですので
テンションを上げて読んでいきましょう。

<本文>
十二原 第六

五藏有六府、六府有十二原、十二原出於四關、四關主治五藏、
五藏有疾、當取之十二原。
十二原者、五藏之所以稟三百六十五節之氣味者也。
五藏有疾、出於十二原、而原各有所出、明知其原、観其應、知五藏之害矣。

陽中之少陰肺也、其原出於大淵、二。
陽中之太陽心也、其原出於大陵、二。
陰中之少陽肝也、其原出於太衝、二。
陰中之太陰腎也、其原出於太谿、二。
陰中之至陰脾也、其原出於太白、二。
膏之原出於鳩尾、一。
肓之原出於脖胦、一。
凡此十二原、主治五藏六府之有疾者也。

<読み>

五蔵に六府あり、六府に十二原あり、
十二原は四関に出ず、四関は五蔵を治することを主る。
五蔵に疾あらば、当に之を十二原に取るべし。
十二原なる者、五藏の三百六十五節の氣味を稟くる所以(ゆえん)の者なり。
五蔵疾あるや、十二原に出でて原はおのおの出づる所あり。
明らかに其の原を知り、其の應を観て、知五蔵の害を知る。

陽中の少陰は肺也、其原出於大淵、二。
陽中の太陽は心也、其原出於大陵、二。
陰中の少陽は肝也、其原出於太衝、二。
陰中の太陰は腎也、其原出於太谿、二。
陰中の至陰は脾也、其原出於太白、二。
膏の原は鳩尾に出づ、一。
肓の原は脖胦に出づ、一。
およそこの十二原は、五蔵六府の疾あるを治することを主る者なり。


さて、ここの内容の訳は下記にまとめますが、
いくつかポイントがありますので先にまとめます。
今回の12原穴についての内容は
『霊枢』の「九鍼十二原篇」(第1)にあります。
ここでの十二原穴とは
・大淵穴、
・大陵穴、
・太衝穴、
・太谿穴、
・太白穴、以上が左右で二つあり合計10穴、
・鳩尾穴、
・脖胦穴、以上が正中線上にあり合計2穴、
になります。現代の十二原穴と違ってますね。

<意味>

第6 十二原穴と臓腑の関係

五蔵はおのおの六府を保有し、
六府はまたそれぞれ十二の原を保有しております。
この十二の原は、頚部、鼠蹊部、腋窩、および腰部の四関にその源を発しており、
この四関は五蔵を適切に調節し、外邪の侵襲を防止し、もし病邪に犯された場合には、
これを正常な状態に回復するために色々な働きをするものであります。
したがって五蔵に疾のあたった場合には、
その治療点としてこの十二原を取るべきであります。
この十二原は、五藏に所属する三百六十五節に補給せられるべき精気と味とを受け取って
それを蔵するものであります。
もし五蔵に異常がありますと、その反応が体表にある十二原に現れるものであり、
十二原はおのおの体表の一定部位に出現するのであります。
したがって原の出現する部位をはっきり承知して
そこに現れる反応を観れば、どの蔵がそこなわれているかを知ることができます。

陽中の少陰は肺であり、その原は大淵穴に現れます。
左右に一つずつあるので二つあります。

陽中の太陽は心であり、その原は大陵穴に現れます。
左右に一つずつあるので二つあります。

陰中の少陽は肝であり、その原は太衝穴に現れます。
左右に一つずつあるので二つあります。

陰中の太陰は腎であり、その原は太谿穴に現れます。
左右に一つずつあるので二つあります。

陰中の至陰は脾であり、その原は太白穴に現れます。
左右に一つずつあるので二つあります。

膏の原は鳩尾に現れます。鳩尾は胸骨の下端、みぞおちにあり一つです。
肓の原は脖胦つまり臍の所に現れます。これも一つです。

さてこの十二の原穴は、
五蔵六府の疾あるものを治することを主るものであります。

続きます。

やよい軒 サバの塩焼き定食
やよい軒のサバの塩焼き定食です。

写真は心斎橋本院の近くにあるやよい軒にて。
定食のご飯はおかわり自由です。
サバの塩焼きは油がのっててご飯が進みますので、
たくさん白いご飯を食べたいという方にオススメです!


参考文献
『鍼灸医学大系 黄帝内経素問』
『鍼灸医学大系 黄帝内経霊枢』雄渾社
『完訳 鍼灸甲乙経(上巻)』三和書籍

興味のおありの方は、ぜひ参考文献もお読みください。

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