<近日開催予定のイベント情報>
9月1日(日)に学生向け勉強会を開催します。
詳しくはこちら→https://www.1sshindo.com/blog/zenith18896/


こんにちは、為沢です。

では、『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:養老論 其之六


予事老母,固有愧於古者,然母年逾七旬,素多痰飲,至此不作。
節養有道,自謂有術。只因大便燥結時,
以新牛乳、豬脂和糜粥中進之,雖以暫時滑利,終是膩物積多。
次年夏時,鬱為粘痰,發為脅瘡。連日作楚,寐興隕獲。
為之子者,置身無地,因此苦思而得節養之說。
時進參、術等補胃、補血之藥,隨天令加減,
遂得大腑不燥,面色瑩潔,雖覺瘦弱,終是無病。
老境得安,職此之由也。
因成一方,用參、術為君,牛膝、芍藥為臣,陳皮、茯苓為佐。
春加川芎;夏加五味、黃芩、麥門冬;冬加當歸身,倍生姜。
一日或一帖或二帖,聽其小水才覺短少,便進此藥。
小水之長如舊,即是卻病揵法。後到東陽,因聞老何安人性聰敏,
七十以後稍覺不快,便卻粥數日,單進人參湯數帖而止。
後九十餘無疾而卒。以其偶同,故筆之以求是正。

『格致餘論注釈』訳を使用:
私は老婆につかえるにおいて、
もとよりいにしえの人に恥じる点はあるものの、
しかし母は七十を超えながら、日ごろ痰水が多かったのが、
ここに至って出なくなったので、老人をしかるべく節度をもって大事に養っており、
自分では技量を心得ているつもりになっていた。
ただ大便が燥結することがあったので、
時々新鮮な牛肉と豚の脂を粥の中に混ぜて差し上げた。
しばし通じが良くなったが、結局のところ脂がたくさん蓄積してしまった。
次の年の夏に、鬱結して粘り気のある痰となり、脇に瘡を生じてしまった。
連日痛みがひどく、寝ても起きても全く生気が失っておられ、
子たるものとして、身の置き場も無かった。
ここから苦心して思索をこらし、老人を節度をもって養う方法を獲得した。
そこで人参や白朮などの胃と血を補う薬を差し上げ、
日によって加減したことから、大便がかたくならず、
顔色もつやつやきれいになり、痩せて体力が下がったようではあったが、
結局病気にはならなかった。
老境を安らかに過ごせたのは、もっぱらこの為であった。

そこで一つ処方を考案した。
人参・白朮を君薬とし、牛膝・芍薬を臣薬とし、
陳皮・茯苓を佐薬として、春には川芎を加え、
夏には五味・黄芩・麦門冬を加え、冬には当帰の身を加えて、
生姜を倍入れるというものである。
1日に一服か二服で、小水が少なくなったと聞いたら、
すぐさまこの薬を差し上げる。
そうして小水がもとのように多く出るようになれば、
これこそ病を退ける素早い方法である。
後に東陽に行き、年配の何夫人は、聡明な性質だが、
七十以後やや体調が良くない感じだということを聞いたので、
数日間 粥をやめさせ、ただ人参湯数服を
差し上げるのみにしたところ、よくなった。
その後 九十歳余りで病にかかることもなく亡くなった。
たまたま同じような事柄なので、
ここに記して是正していただくことに期待することとする。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

MOKUBA'S TAVERNさんにて
MOKUBA’S TAVERNさんにて

神戸にある老舗のジャズ喫茶 MOKUBA’S TAVERNさんにて。
ここは某有名な作詞家さんと所縁ゆかりがありまして
前から行きたいなと思ってた喫茶店です。
今年もお盆休み関係なく働いた中 先日神戸院の施療終わりに訪れ、
ほんの一時でしたが素晴らしいオフの時間を過ごすことができました☆
また一息つきたい時に行こうと思います。

為沢

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here