下積み修行中の王くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、王です。

前回に続いてホルモンについて解説していきます。
今回はホルモンの主な作用について書いていきます。

1)視床下部・下垂体の構造とホルモン

下垂体は、そら豆状の小体で視床下部の下に位置し、視床下部と
機能的に密接に関わっています。下垂体は腺下垂体と神経下垂体からなります。
腺下垂体は前葉、神経下垂体は後葉と呼ばれます。
下垂体前葉と後葉からのホルモン分泌は視床下部による調節を受けているが、
それぞれの様式は異なります。下垂体後葉ホルモンは視床下部内で生産され、
後葉まで延びている軸索末端から血中に放出されます。
一方、下垂体前葉ホルモンは前葉にある内分泌細胞で生産されます。
前葉ホルモンの分泌調節は、視床下部で生産され、血流を介して前葉に
運ばれた物質によってなされています。視床下部から血中に分泌され、
前葉ホルモン分泌を調節する物質を視床下部ホルモンといいます。

(1) 視床下部ホルモン

視床下部前葉ホルモンの分泌を調節する視床下部ホルモンには、
放出ホルモンと抑制ホルモンとがあります。放出ホルモン、抑制ホルモンは
下垂体前葉ホルモンの分泌をそれぞれ促進、抑制するホルモンの総称で、
個々のホルモンは、そのホルモンが調節する下垂体前葉ホルモンに対応した
名前で呼ばれます。

(2) 下垂体前葉ホルモン

前葉ホルモンは前葉の内分泌細胞で産生・分泌されます。

成長ホルモン(GH : growth hormone)

成長ホルモンは、発育の成長を促進します。成長ホルモンは、
❶ 骨端での軟骨形成促進、❷タンパク質合成の促進、❸血糖値の上昇
❹脂肪酸の遊離、 などの作用を持ちます。

プロラクチン(乳腺刺激ホルモン , PRL :prolactin)

女性において、❶乳腺の発達、❷成熟した乳腺細胞における乳汁の産生、
❸排卵の抑制、 などの作用を持ちます。
(男性における生理作用は明らかにされていません)

甲状腺刺激ホルモン(TSH : thyroid-stimulating hormone)

甲状腺を刺激して、甲状腺ホルモンの産生と分泌を促します。

副腎皮質刺激ホルモン(ACTH : adrenocorticotropic hormone)

副腎皮質ホルモン、特に糖質コルチコイドの分泌を促進します。

性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン , GnH : gonadotropic hormone)

卵胞刺激ホルモン(FSH : follicle-stimulating hormone)
黄体形成ホルモン(LH : luteinizing hormone)は性腺活動を調節する
作用を持つので、2つ合わせて性腺刺激ホルモンといいます。

⒈ FSH : 女性では、❶卵巣における卵胞の成熟を促す、❷LHと強調して
卵胞ホルモン(エストロジェン)の生成と分泌を促進します。
男性では❸精巣の精細管の発育を促し、❹精子の形成を促します。

⒉ LH:女性では、❶成熟卵胞に働き、排卵を誘発します。❷排卵後は黄体形成を
促し、黄体ホルモン(プロジェステロン)の分泌を増加させます。
男性では、❸精巣の間質細胞に作用し、男性ホルモン(テストステロン)
生成と分泌を促します。

(3) 下垂体後葉ホルモン

後葉ホルモンは、視床下部の室傍核あるいは視索上核のニューロンで生成される
神経分泌物質です。

バゾプレッシン(抗利尿ホルモン , ADH : antidiuretic hormone)

❶腎臓の集合管における水の再吸収を促進して尿量を減らします(抗利尿作用)
このため抗利尿ホルモン(ADH)ともいいます。例えば、塩辛いものを食べて
血漿浸透圧が上昇すると、バゾプレッシン分泌が増加して尿量が減少し、
体内からの水分喪失が抑えられます。❷多量のバゾプレッシンは
血圧上昇の作用を持ちます。

オキシトシン

女性では、❶成熟した乳腺に作用して乳汁の排出を促します。
授乳時に乳児が乳首を吸引するとオキシトシンの分泌が増加して射乳を起こします。
これを射乳反射といいます。❷分娩時には胎児が産道にはいる刺激によって、
オキシトシンの分泌が増し、子宮平滑筋の収縮力を強めます。
男性でもオキシトシンは分泌されますが、その作用は不明です。

次回も引き続きホルモンについて書いていきます。


参考文献:

『生理学』 (医歯薬出版株式会社)

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