<近日開催予定のイベント情報>
7月28日(日)に学生向け勉強会を開催します。
詳しくはこちら→https://www.1sshindo.com/blog/zenith18717/
どうも、新川です。
近道しようと、
裏道を通った時に出会いました。
勢いを感じます☆
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さて、
ここからが本題です。
尉繚子「天官」篇の続きです。
【天官】
方位の吉凶から判断すると、
水を背にした位置や、坂を真正面に控えた地形に布陣することは、
みすみす敗北を招く陣形とされます。
しかしながら、
武王が紂を撃った際には、
済水を背にし、坂に面して布陣しながらも、寡兵よく紂の大軍を撃破し、
商(殷)を滅ぼすことができたではありませんか。
紂は方位からすれば吉という理想的な陣形で、なおかつ敗れたのです。
また、
楚の将軍公子心が斉と戦ったときのこと、
空にほうき星があらわれ、
その柄にあたる部分が斉軍の陣をさしていました。
方位占いでは、
ほうき星の柄のさす側が勝つと判断されました。
ところが、公子心はいっこうに気にとめませぬ。
『ほうき星が何だ。
ほうきを持ってけんかするなら、
さかさまにひっつかんで、柄で相手をなぐりつけるまでだ。
ちょうどそういう形になっているわい』と笑いとばして、
その翌日、斉と戦い、さんざんに撃ち破ったといいます。
黄帝曰、先神先鬼、先稽我智。
謂之天官、人事而已。
「黄帝曰く『神に先だち鬼に先だちて、まずわが智を稽えよ』これを天官と謂うも人事のみ。」
→『神霊に頼るよりみずからの智力を尽くせ』
方位や陣形の善し悪しに、
絶対的なものはなく、
最終的には人間の力で変わるものだ。
続く
参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。