<近日開催予定のイベント情報>
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こんにちは、為沢です。
では、今回も『格致餘論』の続きを紹介して参ります。
格致餘論:養老論 其之二
或曰:子何愚之甚耶?甘旨養老,經訓具在。
為子為婦,甘旨不及,孝道便虧。
而吾子之言若是,其將有說以通之乎?願聞其略。
予愀然應之曰:正所謂道並行而不悖者,請詳言之。
古者井田之法行,鄉閭之教興,人知禮讓,比屋可封。
肉食不及幼壯,五十才方食肉。強壯恣饕,比及五十,疾已蜂起。
氣耗血竭,筋柔骨痿,腸胃壅閼,
涎沫充溢,而況人身之陰難成易虧。
六、七十後陰不足以配陽,孤陽幾欲飛越,
因天生胃氣尚爾留連,又藉水穀之陰,故羈縻而定耳!
所陳前証,皆是血少。
《內經》曰:腎惡燥。烏附丹劑,非燥而何?
夫血少之人,若防風、半夏、蒼術、香附,
但是燥劑且不敢多,況烏附丹劑乎?
『格致餘論注釈』訳を使用:
ある人が「あなたは何と愚かなのでしょう。
美味しいものを差し上げて、年寄りの身体を大事に養うという事については、
経書の教えが詳しく存在しています。
子どもや嫁がありながら美味しいものを差し上げないのでは、
孝の道に欠けてしまいます。
それなのに貴方はそういった主張をなさるのであれば、
なにかそれを正当化する理屈があるのでしょう、
そのあらましをお聞かせ頂けませんか。」と言った。
私は憂い顔で「これこそまさに『道は並び行われて、互いに矛盾しない』というものだ。」
詳しくお話しさせていただこう。
昔は井田の法が行われ、それぞれの地域での教育が盛んだったので
人々は礼譲をわきまえ、どの家も諸侯に封じられるに
三十四十の時期に食欲にまかせて大食いをして、
五十になればもう病気が様々におこってくる。
気が消耗し血がへり、筋骨が弱くなり、腸胃は滞り、
涎がいっぱいになってしまう。
六十七歳の後、陰は陽につりあうには足りなくなり、
孤立した陽気は飛んでゆこうとするが、
天から生じた胃気がまだそこにとどまろうとし、
また水穀の陰気の力を借りることによって、
それで人の体につなぎ止められているに過ぎないのだ。
前に挙げた諸証は、皆血が少ないことによるものだ。
『内経』に「腎は燥を嫌う」とあるが、
烏附丹剤は、燥ではなくて何であろう。
そもそも血が少ない人には、防風、半夏、蒼朮、香附など、
燥の薬だというだけでもう多く飲ませたりしないのに、
まして烏附丹剤であればなおさらではないか」と答えた。
参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
ビートルズのタブ譜です。
梅雨は家で過ごすことが多いのでギターソロの練習しております。
為沢