こんにちは、為沢です。
私事ではございますが、先日お休みを戴きグアムへ行って参りました。
写真を撮ったので何枚か御紹介致します。
滞在中はハンバーガーやコーラでジャンキーな食事ばかりでしたが、
Pika’s Cafeさんのフレンチトーストがとても美味だったので
家で真似して作っております(笑)いいリフレッシュができました☆
私信になりますが、この場をお借りして…
ダイさん&姉ちゃん、どうも有り難うございました!
はい。では、今回の傷寒論は弁太陽病脈証并治(中)の四十四章と四十五章。
四十四章では、表証がとれていないものに攻下法を行ってはいけないことを述べており、
四十五章では、発汗法について3点の注意点を述べています。
弁太陽病脈証并治(中)四十四章
太陽病、外証未解、不可不也、
不之爲逆、欲解外者、宜桂枝湯。十四。用前第十二方。
和訓:
太陽病、外証未だ解せざるは、下すからざるなり。之を下すは逆と為し、
外を解せんと欲するものは、桂枝湯に宜し。十四。前の第十二方を用う。
・太陽病、外証未解、不可不也
太陽病の治法は発汗法がよいのであって、攻下法を施してはならない。
・不之爲逆
太陽病に攻下法は誤った治療法である。
・欲解外者、宜桂枝湯
この表証を除くには桂枝湯がよろしい。
方義
・桂枝湯 こちらを参照↓
【古医書】傷寒論を読む:弁太陽病脈証并治(上) 十二章・十三章
提要:
表証がとれていないものに攻下法を行ってはいけないことを述べている。
訳:
太陽病で、まだ表証がとれていないうちは、攻下法を用いてはならない。
表証がとれていない時期に攻下法を用いるのは誤りで、表証を除きたいなら、
桂枝湯で治療すればよい。第十四法。前記第十二法の処方を用いる。
四十五章
浮為在外、而反下之、故令不愈。
今脉浮、故在外、當須解外則愈、宜桂枝湯。十五。用前第十二方。
和訓:
太陽病、先ず発汗して解せず、
而るに復た之を下し、脉浮なるものは愈えず。
浮は外に在りと為し、
而るに反って之を下し、故に愈えざらしむ。
今脉浮、故に外に在り、当に須く外を解すれば則ち愈ゆべし。
桂枝湯に宜し。十五。前の第十二方を用う。
・太陽病、先発汗不解、而復下之、脉浮者不愈
太陽病で最初に発汗法を行ったが
治らないので、次に攻下法を施した。
その時に脉浮を示している者は治らない。
・浮為在外、而反下之、故令不愈
脉浮は病邪が外表にあることを示したものなので、
裏を攻める攻下法を施しても治らないからである。
・今脉浮、故在外、當須解外則愈、宜桂枝湯
いま脉浮であるから外表に病邪があるので、
この邪を取り除けばよい。
それには桂枝湯を用いればよい。
方義
・桂枝湯 こちらを参照↓
【古医書】傷寒論を読む:弁太陽病脈証并治(上) 十二章・十三章
提要:
発汗法について以下の3点を指摘している。
①表証と裏証が同時に存在する場合は、解表を先に行う。
②発汗法や攻下法を行っても治癒しない場合は、脈象に基づいて再度弁証をすること。
③浮脈は表証が解されていないことを示唆しているので、桂枝湯で発汗させてよい。
訳:
太陽病を、まず発汗法で治療したが治癒しなかった。
それで今度は攻下法を施したけれど、
脈象は依然として浮であり、表証はやはり治癒していない。
脈浮は病邪が表にあることを反映しており、
これにかえって攻下法を用いても、病は癒えるはずがない。
現在のところ依然として脈象は浮なので、
病邪は表にあり、したがって解表法で治療せねばならない。
これには桂枝湯を用いるとよい。
第十五法。前記第十二法の処方を用いる。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
為沢
おまけ
現在は雨期でスコールの多いグアム。
虹をよく見かけました。とても綺麗です。