橘皮大黄朴硝湯の証
橘皮大黄朴硝湯の証 図の如く、心胸の間、
宿食あって結するもの。
論に曰く「鱠食の心胸の間に在りて化せず、
吐復た出でざるは、速に之を下し、久成の癥病を除け」 と。
克、案ずるに敢て宿食・鱠食に限るべからず。
心胸の間、これを按じて凸にして堅く、
按じて病者痛みを覚ゆるは、 これ旧毒あるを以ってなり。
此の方の以って完く治すこと、 余薬の及ぶべからずなり。
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『腹証奇覧 正編2巻』
京都大学貴重資料デジタルアーカイブより
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00004913
