どうも、新川です。
暑くなってから、
活き活きとしてきました☆
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さて、
ここからが本題です。
今回から「励士」篇が始まります。
【励士】
呉子にまつわるエピソードとして、
部下の膿を自ら吸い出して処置し、
それに感激した兵士が死地に飛び込んでいくことが
「史記」に記されている。
「士を励ます」ことは、
呉子の戦略において大きなことだといえる。
武候がたずねた。
「賞罰を公正にすれば、勝利を全うすることができるであろうか?」
呉起がこたえた。
「わたくしごときに判断できる問題ではありませんが、
賞罰はそれ自体、勝利の保証とはならないかと存じます。
君主が号令を発すれば、よろこんで服従する。
動員命令を出せば、よろこんで戦場におもむく。
敵と刃を交えれば、よろこんで一命を投げ出す。
この三つの条件が満たされてこそ、
勝利は保証されるのです。」
「どうすればよいか」
君挙有功、而進饗之、無功而励之。
「有功を挙げて、進めてこれを饗し、
功なきをばこれを励ませ」
→功績があるものに対して、
抜擢や厚遇することはもちろんだが、
功績のないものに対しても、
激励のことばをかけることが、
軍全体の志気を高めることにつながる。
続く
参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫
参考サイト:
『呉子副詮』 国文学研究資料館HPより
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。