こんにちは、大原です。
1ヶ月ほど前の記事で
「丹田」とは何かについてまとめました。
(以前の記事:「丹田」とは何か?
その続きの内容になります。

丹田は上、中、下の三つがあり、
それぞれが
人体における根本的なエネルギーを宿し、
(上丹田:「神」、中丹田:「気」、下丹田:「精」)
さらに、その中でも
下丹田に宿るとされる「精」が最も重要であるということでしたね。

すなわち、丹田を充実させるとは
「人の身体にとって根本的なエネルギーである「精」を宿す
下丹田の充実を図ること」と言えます。

ところで、下丹田に蔵される「精」は、
東洋医学における五臓の「腎」と関わりが深いとされています。
(「腎蔵精。」 腎は、精を貯蔵する。
『黄帝内経 霊枢』本神篇(第8)より )

東洋医学において、
「腎」は「成長、生殖、老化」と深く関わりがあり、
腎気の衰えは人体の成長を阻んだり、老化が早まったり、
他蔵の衰えにもつながるとされています。

反対に、腎気が衰えず「精」がしっかりと充実していればそのようなことはなく、
現代でいうアンチエイジングといった、若々しさを保つということに
関係してくることになります。

すなわち、腎気が衰えず、
「腎」に宿る「精」が充実していれば下丹田が充実していることになり、
若々しさを保つためには
下丹田を充実させることが重要になると言えます。

ちなみに、アンチエイジングの考え方は古くから存在するようです。
例えば、紀元前221年に中国初の統一王朝を樹立した秦の始皇帝は
不老不死を目指していたとする記録も残っているようで、
不老不死のもとになる薬の原料を、
その富と地位を使って国内外を大規模に探していったと言う記録があるそうです。

この始皇帝の時代よりも前から
アンチエイジングの考え方があったようで、
さらに、どのようにすれば
丹田を充実させることができるのかというやり方についても
様々なものが残っていたようです。

次回はその一部を見てみようと思います。

近所で買ったタコスのお弁当です
本院の近くで買ったタコスの唐揚げ弁当です。ご飯を大盛りにしてもらいました!チーズやトマトなどいろんな味が入っていて、美味しかったです。(タコに酢ではなくタコスです。メキシコの軽食をいうそうです。)

参考文献
 『道教の生命観と身体論』
 『道教と中国思想』 雄山閣出版
 『気 流れる身体』
 『道教と不老長寿の医学』 平河出版社
 『煉丹術の世界』 あじあブックス

興味がおありの方は、ぜひご一読ください。

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