こんにちは、為沢です。
では、今回も『格致餘論』の続きを紹介して参ります。
格致餘論:濇脈論 其之一
人一呼脈行三寸,一吸脈行三寸,呼吸定息,脈行六寸。
一晝一夜,一萬三千五百息,
脈行八百一十丈,此平人血氣運行之定數也。
醫者欲知血氣之病與不病,非切脈不足以得之。
脈之狀不一,載於《脈經》者二十有四:
浮、沉、芤、滑、實、弦、緊、洪、
微、緩、澀、遲、伏、濡、弱、數、
細、動、虛、促、結、代、革、散。
其狀大率多兼見。
『格致餘論注釈』訳を使用:
人が息を一回吐くと脈は三寸進み、一回吸うと脈はまた三寸進む。
一回吐き一回吸って一息が終わると、脈は六寸進む。
一昼夜では一万三千五百回息になるので、脈は八百丈進む。
これは健康な人の血気の運行の定数である。
医者が血気が病んでいるか否かを知ろうとするならば、
脈を取ってはじめて目的に達することが出来るのである。
脈状は一つではなく、『脈経』に載せるものには二十四種類ある。
浮脈、沈脈、芤脈、滑脈、實脈、弦脈、緊脈、洪脈、
微脈、緩脈、濇(渋)脈、遅脈、伏脈、濡脈、弱脈、数脈、
細脈、動脈、虛脈、促脈、結脈、代脈、革脈、散脈である。
その脈状は大抵複数重なって現れてくる。
参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
立派な樹ですこと。
為沢