こんにちは、為沢です。

では、今回も『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:治病必求其本論 其之二


東陽王仲延遇諸途,來告曰:
我每日食物必屈曲自鬲而下,且硬澀作微痛,它無所苦,此何病?
脈之右甚澀而關尤沉,左卻和。
予曰:污血在胃脘之口,氣因鬱而為痰,此必食物所致,
明以告我。彼亦不自覺。予又曰:汝去臘食何物為多?
曰:我每日必早飲點剁酒二三盞逼寒氣。
為制一方,用韭汁半銀盞,冷飲細呷之,盡韭菜半斤而病安。已而果然。

『格致餘論注釈』訳を使用:
東陽の王仲延が偶然道で出会い、近づいてきて
「私は食事をすると、必ず曲がりくねって膈より下がり、
硬く滞って微かな痛みがあるが、他には苦しいところはない。
これは何の病か?」と告げた。
彼の脈を診ると、右は甚だ濇脈で
関上がとりわけ沈であったが、左は和であった。
そこで私は「汚血が胃の入り口にあり、気が積もって痰となっているのだ。
これは食べ物が原因に違いない。(何を食べたのか)はっきり言いなさい」と言った。
しかし彼に思い当たることがなかった。
私はまた「あなたは去年の12月に何を多く食べたのか」
と尋ねた。
すると「私は毎朝、点剁酒を盃に2〜3杯飲み、寒気をふせいでいました」
と答えた。
そこで彼のために、以下のような処方を作った。
ニラの汁を銀盃に半分ほど、冷たくして少しずつ飲ませるもので、
「ニラを半斤使い切ったら、病が治るだろう」と言った。
すると間もなく言った通りになった。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

足場
足場

修繕工事中の私の住んでいるマンションです。足場マニアにはたまらん構図です(笑)

為沢

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