古代九鍼 『鍼灸大成』より
古代九鍼 『鍼灸大成』より

こんにちは、為沢です。

古来より伝わる古代九鍼を御紹介します。
今回は鈹鍼ひしんです。

『霊枢』九鍼十二原篇 第一

“五曰鈹鍼、長四寸、広二分半。
…鈹鍼者、末如剣鋒、以取大膿。”

和訓:
五に曰く、鈹鍼、長さ四寸、広さ二分半。
…鈹鍼なる者は、末は剣鋒の如く、以て大膿を取る。

現代語訳(現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻より):
第五は鈹鍼といい、長さ四寸、広さ二分半。
…鈹鍼は、鍼先が剣鋒のようで、潰瘍を刺して、膿を出します。


今回紹介します鈹鍼は、
原文にもあるように膿を出すことを目的とした鍼です。
鍼というより刀のような形になっているので
皮膚を切ることが目的とされております。
“切る”となると外科的な施術に相等するのですが、
現代の日本の法律上、鍼灸師が患者の皮膚を切開することはできません!
(皮膚の切開は”医師”にしかできないんです)
なので、一鍼堂では鈹鍼による施療は行っておりません。

為沢

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here