どうも、新川です。
思わず裸足になり川遊びをしました。
さて、ここからが本題です。
前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
前回までの記事はこちら
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 中風候 其ノ一
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 中風候 其ノ二
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風懿候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風口噤候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風舌強不得語候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風失音不語候
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風痙候
《原文》
風邪傷人、令腰背反折、
不能俯仰、似角弓者、由邪入諸陽経故也。
→風邪が人を傷した後に、腰背が後ろ向きに彎曲して反り、
俯仰することができなくなり、あたかも反張した角弓のようになった者は、
風邪が諸陽経に侵入したことによって起こったものである。
角弓反張:腰背が反折しあたかも弓を反対に張ったような形を形容。
角弓とは動物の角で装飾した弓。
また、
『黄帝内経素問』骨空論において、
「督脈為病、脊強反折。」
とあり、
督脈が全身の陽経を総督し、
【陽脈之海】といわれていることからも
このような症状が現れることが裏付けられる。
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』東洋学術出版社
『校釈 諸病源候論』緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。