こんにちは、大原です。
1ヶ月前のブログ迎随の補瀉と経絡の続きです。
1ヶ月前の記事では、
鍼治療における補法と瀉法とは、
経絡に沿って刺鍼するものを補法、
経絡に逆らって刺鍼するものを瀉法と
学校では教わりましたが、
実際にはどのように記されているのか?
本当にこのような意味なのか?
という疑問で終わりました。
さて、この
経絡に沿って鍼をすることが、「隨」であり、補法であり、
経絡に逆らって鍼をすることが、「迎」であり、瀉法である、
と解釈されることになった
東洋医学の歴史書『黄帝内経 霊枢』にある
重要な一文を見てみましょう。
「故寫者迎之、補者隨之、知迎知隨、氣可令和。」
(ゆえに、寫なる者はこれを迎え、
補なる者はこれに隨う。
迎を知り、隨を知れば、気、和せしむべし。)
という一文があります。
これは、『霊枢』終始篇(第9)というところに記されています。
文章の一番最後に「令和」とあるのが分かりますでしょうか?
新しい元号「令和」は、ご存知の通り、
出典は日本最古の歌集『万葉集』からですが、
ここにもあったんですね!
この文章の意味は
「迎」の意味を知り、
「隨」の意味を知って治療に当たれば、
鍼治療による補法と寫法の意味をも知ることになり、
身体を循環する気というものを調整できるため、
治療によって気を補ったり、または邪気を漏らすことができるので、
身体を整えることができるようになる。
となります。
新しい時代は、経絡が、ひいては東洋医学が
重要視されるようになるのでしょうか?(笑)