どうも、新川です。
つつじって一気に花が咲きますよね。
いつも通る道ですが、
急に鮮やかな色が目に飛び込んできてびっくりしてしまいました笑
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さて、
ここからが本題です。
今回は「応変」篇の続きです。
【応変】
「ここに敵軍がいるとしよう。
その軍勢は非常に多く、
しかも武勇にすぐれているばかりか、
大きな山を背にし、険しい地形を前にし、
右手に山、左手に川という理想的な布陣。
そのうえ、濠を深く、
塁を高くし、強力な弓をつらねて守りを固めている。
山が動くように堂々と退き風雨のように激しく進む、
そのうえ糧食も十分にたくわえている。
このような敵と長く対峙するのは不利だと思うのだが、
どうしたらよいであろうか?」
武候がたずねると呉起はこたえた。
大哉問乎。
此非車騎之力、聖人之謀也。
「大なるかな問いや。
これ車騎の力にあらず、聖人の謀なり。」
→局部的な現象や表面の戦力にとらわれず、
大局的な観点に立って敵味方の状況を考え、
わが戦力を配分する。
これを呉子は「聖人の謀」と表現している。
敵との圧倒的な差を目の前にして、
それでも冷静に勝機を見いだすことが出きうるのか。
「大局観」とは判断能力だけのものではないことが分かる。
続く
参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫
参考サイト:
『呉子副詮』 国文学研究資料館HPより
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。