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こんにちは、為沢です。
こちらは大阪府池田市にある五月山公園での一枚。
しだれ桜がとても綺麗だったので一枚撮りました。
では、今回も『格致餘論』の続きを紹介して参ります。
格致餘論:陽有餘陰不足論 其之二
《禮記》注曰:惟五十然後養陰者有以加。
《內經》曰:年至四十陰氣自半而起居衰矣。
又曰:男子六十四歲而精絕,女子四十九歲而經斷。
夫以陰氣之成、止供得三十年之視聽言動、已先虧矣。
人之情欲無涯、此難成易虧之陰氣、若之何而可以供給也?!
經曰:陽者天氣也、主外;陰者地氣也、主內。故陽道實陰道虛。
又曰:至陰虛天氣絕、至陽盛地氣不足。
觀虛與盛之所在、非吾之過論。
『格致餘論注釈』訳を使用:
『礼記』の注に
「五十歳になってから陰を養うものは、(陰を養う肉を)多くすることがある」とある。
『内経』には
「年齢が四十になると、陰気が自然と半減し、起居が衰える」とあり、
また「男性は六十四歳で射精が終わり、女性は四十九歳で月経が終わる」とある。
つまり陰気が完成しても、三十年のあいだに供給できるだけで
(その後は陰気が衰えて)視聴言動が不自由になる。
人間の情欲に際限がなければ、この完成し難い上に欠損しやすい陰気を
どうやって供給できるというのか。
『内経』に「陽に属するものは天の気であり、外を守る。」
陰(に属するもの)は地の気であり、内を養う。
そこで陽道は剛実であり、陰道は柔虚である」とある。
また「至陰(地)が虚なら、(陰気が上がってこないので)
天気が絶え、至陽(天)が盛なら、(陽気が下がってこないので)
地気が足りなくなる。」とある。
虚と盛の所在を考えれば私の論は間違っていない。
参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢