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こんにちは、為沢です。
今回も『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:色欲箴


惟人之生、與天地參、坤道成女、乾道成男。
配為夫婦、生育攸寄、血氣方剛、惟其時矣。
成之以禮、接之以時、父子之親、其要在茲。
睠彼昧者、徇情縱欲、惟恐不及、濟以燥毒。
氣陽血陰、人身之神、陰平陽秘、我體長春。
血氣幾何?而不自惜!我之所生、翻為我賊。
女之耽兮、其欲實多。閨房之肅、門庭之和。
士之耽兮、其家自廢、既喪厥德、此身亦瘁。
遠彼帷薄、放心乃收、飲食甘美、身安病瘳。

『格致餘論注釈』訳を使用:
思うに、人の生命は天地と並び参を成す。
坤の道より女は成り、乾の道より男は成る。
それを結合させ夫婦と成らしめて、ここに生育が成り立つ。
血気がまさに剛になったとき、そのとき(結婚すべき時)が来たことになる。
適切な礼をもって夫婦ならしめ、適切な時をもってめめわせる。
父子の親しさの要はここにあるのだ。
愚か者を見ていると、情に従い欲のほしいままにし、
足らぬことのみ恐れつつ、燥毒で何とかしようとする。
気は陽、血は陰、人身の神であり、陰が平らかで
陽が強固で(陰陽が調和)すれば、ここに長寿を得ることができる。
この身の血気はどれほどでもないのに、自ら惜しまない。
自分を生かしているものが、翻って自分を傷つけている。
女が色に耽ると、その欲はまことに多いので
閨房の内をつつしむことは、一家がまとまることでもある。
男が色に耽ると、その家自ずと傾き、
その徳を失った上に、その身も衰える。
帳を遠く避けるなら、失われた心も立ち戻り、
食べ物や飲み物の味も増して、
身も安らかになり病も癒えるだろう。

太陽の塔
太陽の塔

参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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