下積み修行中の本多くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


今回は遅脈・数脈についてです。
一息4〜5回の平脈に対して遅いか早いかを診ていきます。
基本的な病症として
遅脈=寒証
数脈=熱証
となります。

遅脈

リズムが遅く、一息4回未満(毎分60以下)となる脈です。
主病は寒証で、
有力なら実寒証無力なら虚寒証となります。
実寒証は、寒邪が裏に入って臓腑を侵して
気滞が起こるために脈が遅くなり、
陽気を中に閉じ込めてしまうために有力となります。
対する虚寒証は、
陽気が虚すことで脈気が不足してしまい遅脈となり、
一般的には上に押し上げる力がなくなってしまいますので、
沈脈となります。
熱邪が結聚することで血脈の流れが阻滞されても
遅脈となることがあるので、
必ずしも遅脈=寒証ではありません。
この時は必ず有力となります。
例外的に日頃から運動をしている人で、
遅で有力な脈が診られることがあるのですが、
特に症状がなければ正常と診ます。

数脈

リズムが早く、一息 5回以上(毎分90以上)となる脈です。
主病は熱証で、
有力なら実熱証無力なら虚熱証となります。
実熱証では、熱邪が亢盛で気血の流れが加速することで
脈が早くなり有力となります。
対して虚熱証は、
陰虚により虚熱が内生する為に脈が速くなります。
陰液が不足するので細で無力となり、
陽気を内に停めておけない為に
浮脈を示すことが多くなります。
例外で陽虚で陰寒が内盛することで
数脈を示すこともあります。
この状況では陽気が外面に浮いているだけで根が無い為に
無力となり、少し押圧すると触れなくなります。
必ずしも数脈=熱証ではありません。


参考文献:
『中医脉学と瀕湖脉学』  たにぐち書店
『中医臨床のための舌診と脈診』  神戸中医学研究会
本多

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