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こんにちは、大原です。
最高気温が20度になる日もあり、
温かく過ごしやすい季節が近づいてきましたね。
さて、『黄帝内経 素問』の四気調神大論篇(第二)では、
季節ごとの特徴や、病を患わないための
過ごし方について書かれています。
さて、これからの春の季節については
どのように記されているのでしょうか?
少しだけみてみましょう。
四気調神大論篇(第二)より
「春三月、此謂発陳。天地倶生、万物以栄。・・・」
(読み)
春の三月、これ発陳という。
天地ともに生じ、万物もって栄ゆ。
冒頭で「春を『発陳』といい」
と出てきていますが、
この「発」と「陳」の意味をみてみましょう。
・「発」:内にあるものが外に出てくること
→ 万物が地上に萌え出ずる(芽吹く)こと。
・「陳」:収めていたものを外に出して並べること
→ (冬の間に)収蔵していたものを、春になって袋の口を開き、出して並べること。
→以上より、
「一つ前の季節である冬にしまいこんでいた力が、外に表れてくる」
という意味になります。
以下、専門的な脈診の話になりますが、
春の季節に応じている脈は弦脈(げんみゃく)であると
されています。
この弦脈は、殻をやぶって飛び出してくるような、
まるで弦を弾くような力強い脈とされています。
春の季節がどのようなものかを考えると、
自ずと春に応じた脈がどのようなものなのかが
イメージしやすいですね。
参考文献
『鍼灸医学大系1 黄帝内経 素問』 雄渾社
興味がございましたら
ぜひ参考文献もご一読ください。