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どうも、新川です。
暖かくなってきたので、
少しずつ身体を動かすように心掛けています。
患者さんに養生指導している以上、
自分が運動不足ですとは言えませんからね笑
この日は夜中に少し遠くまで走りに行き、
夜空に浮かぶ月と併走しているような気分になりました。
前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
前回までの記事はこちら
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 中風候 其ノ一
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 中風候 其ノ二
・【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 風懿候
《原文》
諸陽経筋、皆在於頭。
手三陽之筋、結入於頷頬、足陽明之筋、上来於口。
諸陽為風寒所客則筋急、故口噤不開也。
診其脈遅者生。
→手足の三陽経の筋はすべて頭部に分布している。
手太陽、手陽明、手少陽の三陽の筋はすべて下顎と頬部に連結しているし、
足陽明の筋は頚部から上って口部を挟んで分布している。
諸陽経が風寒の邪によって侵襲されると、
頷、頬、口部の筋肉が緊縮し、
そのため口噤して口を開けることができなくなる。
その脈を診て遅である者は予後が良好である。
口噤:
噤とは、
口をつぐむこと。口が開かないこと。
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』東洋学術出版社
『校釈 諸病源候論』緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。