こんにちは盧です。
脈法にも色々あるそうです。
それでは見て見ましょう。
四、脈に三指の候い用あるの論
肯綮大成に曰く。脈に三指あり。
曰く挙、曰く按、曰く尋。
手を軽くして是を取るを挙という。
手を重くして是を取るを按という。
おさず、おもからず、軽からず、
委曲にして是を求むるを尋というと見えたり。
肯綮大成とは『医学源流肯綮大成』であろう。
他の多くの医書にも三指の重さについての指示がある。
つまり
挙とは「挙げる」
按とは「按じる」
尋とは「尋ねる」
それぞれに脈の見方と見え方がある。
委曲とは「詳しいさま」の意。
詳らかに脈を見ろとのことである。
脈の浮き沈みを三才という視点により
捉えようという一種の挑戦であろう。
似たものとして
難経五難による五臓の脈診がある。
こちらは五行による視点から捉えるものであり
視点が違うところに診察の違いがある。
参考文献
『脉法手引草』医道の日本社