どうも、新川です。

ここ数日で一気に開花してました。

梅の花が一気に咲きはじめました
梅の花が一気に咲きはじめました

前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。

前回までの記事はこちら
【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 中風候 其ノ一
【古医書】諸病源候論 風病諸侯(上) 中風候 其ノ二


《原文》
風邪之気、若先中於陰、病発於五臓者、
其状奄忽不知人、喉裏噫噫然有声、舌強不能言。
発汗身軟者可治、眼下及鼻人中左右白者可治。
一黒一赤、吐沫者、不可治。
汗不出、体直者、七日死。

→風邪の気がもし先に人の陰経にあたって五臓に病変を発生させれば、
その病状は突然に昏迷におちいり人事不省となり、
喉の中で気逆して上衝する時に発生する音
(痰を伴って喉でごろごろ鳴る音)
がし、舌が強ばって自由に動かず、
しゃべることができなくなる。
もし汗が出で身体が軟らかい者は治すことができる。
病人の眼の下と鼻部の人中の左右が白っぽい者は治すことができる。
もし上記の部位が時には黒く、
時には赤く、さらに口から涎沫を吐く者は治すことができない。
身体が強直している者は七日で死ぬであろう。


風懿とは、
後世でいう中風病
(いわゆる卒中、突然に昏倒して人事不省となり、口や目の歪み、
半身不随・言語障害などの)を指す。

この後に続く、
風口噤候、風舌強不得語候、風失音不語候などに
中風の後遺症の所見が述べられている。


参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』東洋学術出版社
『校釈 諸病源候論』緑書房

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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